ナギナギナギナ

逆から読んでもナギナギナギナ、ネギみたいだ


以下大分前に書いたチラ裏


ナギ

廃街出身。生まれた当初は父母との三人暮らしであったが、ろくに人も娯楽もない環境では幸せに育てることはできないという母の考えにより集落に預けられることが決まる。


当時、蟲が進出したことで人間が居なくなった廃街を奪還、あるいは更なる進出を阻止するべく政府指導の下大規模な作戦が行われていたが、仮に街を奪還できたとしてもそれの再建と管轄は前線を維持するのがやっとな行政の手に余るものであった。奪還がある程度進行した地域は蟲を完全に殲滅することもなく、人が住む地域とも廃街とも隔離封鎖され、事実上の無法地帯と化し全国に点在する結果となる。そしてこの地域には辛うじて生き延びた難民が流れ着き、蟲の古巣や僅かに残った建物を利用して集落を形成していった。その中でも、蟲が造ったとされる巨大地下構造物を補修した「蟻塚」と呼ばれる有数の大型集落が発生し、人が住む近隣の都市部と小規模ながら経済関係を結ぶまでに至る。


ナギの父は蟻塚の住人でありながら集落と都市を結ぶルートの仲介役を担っており、また生き残り術にも長け、集落からの信頼も厚い人物であった。彼の娘とあらば蟻塚に預けても問題はなかったが娘に蟲が混じっていることだけは隠し通さなければならなかったため、蟲の特徴を強く残す妻と離れて生活することを余儀なくされる。ナギが預けられて暫くした頃、父が蟲に殺害されたとの情報が入る。母の所在も不明となりこの時からナギは孤児となり、集落の人間に引き取られた後は亡き父親の形見として大切に育てられる。


10代後半に差し掛かる頃、ナギは父の行き来していた都市部に憧れめいた興味を抱くようになり、周囲の「ナギにもっと良い環境で暮らして欲しい」という願いもあってサポートを受けつつなんとか空きの戸籍を獲得し都市部に住むように。しかし、家族も同然の集落の人々を忘れることができず、結局都市と蟻塚を行き来するように。最終的には都市と集落の仲介人という奇しくも父と全く同じ立場に収まり現在に至る。


時間が経つとエッセンスが抜けていって割と設定に齟齬が生まれるしそれはそれで面白いけどお話を作る態度としてどうなのか。ネギみたいな話だ